大学の学長先生の勉強時代のインタビューを掲載。

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大学の学長、塾先生の勉学時代

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わたしの勉学時代

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多彩な留学プログラムを、平成25年度だけで541人が利用した亜細亜大学。産業界と一緒になり、特に成長めざましいアジア地域で活躍できるグローバルな人材を育てるための先進的な取り組みを行っており、「行動力あるアジアグローバル人材の育成」事業は文部科学省の「経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援」に採択されています。今回は、2012年10月に同大学の学長に就任された、池島政広先生にお話を伺いました。

二代続く材木商の跡取りとして

 今でも実家は群馬県前橋市にあります。昔から大変落ち着いた雰囲気の町で、帰省するたびにほっとさせてくれます。
  家は、祖父、そして父と二代続けて材木商を営んでいました。創業者である祖父はとてもユニークな人で、ものづくりに凝っていましたね。祖父が改造してくれた自転車に乗って、遠い幼稚園まで自ら通いました。仕事で忙しかった両親に代わって、祖父が私をかなりかわいがってくれました。
  私も幼い頃は「家業を継ぐのだろうな」と、何となくですが思っていました。祖父や父からも期待されていたと思います。木材の買い付けに行く父と母に連れられ、東京の深川に何度も通ったものです。私が子どもの頃、深川には木場といって江戸時代から続く建築資材が集まる場所がありました。私はそこで、親から木材の良し悪しを見分けるコツなどを学んだのです。家と職場も一緒でしたので、材木の隙間に隠れて遊んだ思い出もあります。私にとって家業は身近なものでした。

 

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祖父から受けた影響は大きいと思います。
祖父の好みの味覚まで継いでいるくらいです。

教育熱心な母の指導で家庭学習の習慣ができた

 幼稚園教諭の経験があった母は大変に教育熱心で、子どもには毎日家庭学習をさせていました。特に幼稚園から小学校低学年頃にかけて、帰宅後には必ず勉強をするようにと厳しくしつけられたのをよく覚えています。それも、夜遅くまで。これが大人になった今も癖のようなものになっていて、1日のうち必ずどこかで読書などをしなければ落ち着かない性格になってしまいました(笑)。大学時代などは、わからない問題があると気持ち悪くて、朝までかかって解いたこともあります。幼い頃に身につけた習慣が、後々の人生で宝物となりました。
  学校の勉強では、特に数学が好きでしたね。逆に国語は大の苦手でした。苦手になったのには明確な理由があります。中学生の時に国語の授業で、「これについてどう思うか」という解答者の意見を求めるような設問があったのですが、先生に指名されて答えを発表したところ「それはまちがいだ!」と頭ごなしに否定されました。「なぜそう考えたのか」を生徒に尋ねることすらなかったですね。これが嫌な思い出になって、後々まで引きずることになってしまいました(笑)。一方で、数学については、良い先生と出会えたのが大きかったと思います。中学時代に出会った先生からは、一つの問いに対して様々な解き方があることを学びました。そして、それを面白いと生徒に感じさせてくれました。特に小中高校生の間は、先生との出会いが教科の得意不得意、好き嫌いを決定する大きな要因の一つになると思います。皆さんが、学校や塾で好きだと思える先生と出会えることを願っています。

夢と現実の間で葛藤

 小学生の時にピアノを習い始めました。クラシック・ギターも弾いていたのですよ。母のすすめで始めた音楽でしたが、中学生になるとプロになりたいと思うようになりました。ブラスバンド部でトランペットと出会ったのが、そのきっかけです。顧問の竜崎先生は有名な方で、私たちをコンクールの関東大会の常連校に育て、上位入賞に導いてくださった実力者でした。そして、私は練習に熱心に取り組んでいるうちに音楽の楽しさに夢中になり、プロになりたいと思うようになったのです。だからといって、勉強をおろそかにしていたわけではありません。学校の授業は集中して聞き、家での学習はそれを補う形で行っていました。
  群馬県立前橋高等学校に入学した後も、音楽家への夢は強くなるばかりでした。進学校であり、受験のための授業も多かったので、中学の時ほど楽しかった印象はないですね。音楽家になる夢を叶えたいと思いながらも、家業を継ぐために大学に進学しなければならないという現実にも直面しました。慶應義塾大学の商学部を志望したのも、商売を勉強するためです。高校のブラスバンド部仲間の中には、東京芸術大学に進みプロになった人もいました。彼らのことを今でも羨ましく思っています。

人生初の大きな挫折を経て

 中途半端な気持ちのまま大学に進んでしまったので、何となく勉学に身が入らない毎日が続きました。授業も試験もそれなりにこなして、家業のことを考え会計や簿記の勉強にも取り組みましたが、正直あまり真面目な学生ではありませんでしたね。その一方で、トランペットは吹き続けました。応援指導部のブラスバンドに所属し、週末には神宮球場に行き野球部の応援に励みました。
  そして、やはり音楽家になる夢を諦めきれず、トランペットの専門家について学び、コンクールにも挑戦しました。しかし、結果は惨敗。中学時代からずっと演奏してきたこともあり、トランペットの腕には自信があったのですが、上には上がいるものだと思い知らされましたね。それで、ようやく勉学に心を切り替える決心がつきました。この時点で夢を諦めたのが、良かったのか悪かったのか、今でもわかりません。ですが、この挫折が、今の私を形づくる上で大きな糧となったことだけは、まちがいないと思っています。

 

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母の教育熱心さは相当なものでした。鉄棒が苦手だった私に、体育の家庭教師をつけたこともあります。

恩師のすすめで大学院へ

 夢を諦めた私は、家業を継ぐために慶應義塾大学大学院で勉学に励みました。もっと本格的に商売のことを学ぼうと思ったのです。大学院進学をすすめてくださったのが、経営学者の清水龍瑩先生でした。若い時にご病気をされ苦労を重ねてこられた方で、そのご経験があったからか常に相手の立場で物事を考えておられました。私自身、彼の人柄や研究姿勢に、大変に影響を受けていると思います。
  研究分野を選択するにあたっては、もともと得意だった数学を活かせるマーケティングがよいのではないかと考えました。そして、より実践的な研究がしたいと思った私は、大学院に通いながら大手広告代理店である電通の市場調査部で働くことを選択します。この間、産業界の様々な方との出会いがあり、若いうちからいくつかの計量モデルの作成に携わることができました。また、清水先生の主査のもと、経済産業省の企業経営力委員会の委員をしておりました。そうしているうちに、いつの間にかこの分野にのめり込んでいったのです。私に家業を継いでほしかった父は、さぞ残念に思ったことでしょうね。
  実際に現場へ行き、経営者の声を聞く。これは清水先生が実践されていたことですが、私も研究を進める上で多くの方に直接お話を伺いました。中でも印象に残っているのは、武田薬品工業で取締役会長を務められた故・藤野政彦氏(理学博士)です。経営者であり研究者としても大変素晴らしく、もちろん多忙な方でもありました。ぜひお会いしたいけれど、面識のない、分野の異なる私に時間は割いてくださらないだろうと思っていました。ところが、電話をするとご本人が出られて、事情を話すとすぐに会ってくださったのです。いろいろとお話を伺い、それ以来長くお付き合いさせていただきました。あのような経営者は、昨今ではなかなか出会えないですね。
  私が尊敬する経営者の方々は、皆、自社の経営のことはもちろんですが、アジア、そして世界へと視野を広げておられます。課題を見つけ、それを解決しようとする高い志もお持ちです。そういう方々に出会えた時は、大変嬉しいですね。また、鋭い視点を持っていながら、それをユーモア交じりに相手に伝えられる才能もあると感じています。情熱と人間的魅力を兼ね備えた人物が、トップマネジメントに携わっておられることが多いのではないでしょうか。

失敗を恐れずに行動しましょう

 近頃の学生は、大変真面目です。物事についてよく考えていますし、何より慎重だと思います。一方で、慎重すぎて行動に移せない人が多いという印象もあります。学生が積極的になれる場所をつくるのが我々大学側の役目だと痛感しているところです。亜細亜大学では、学生の皆さんが海外に飛び出していけるようなしくみづくりに力を入れています。産業界との接点も多く持ってもらえるようなプログラムも実施しています。こうした若いうちに得られるチャンスを、最大限活用してほしいですね。
  皆さんも夢や目標を叶えるために、どんな小さなチャンスも逃さないでください。その過程において、挫折を経験するかもしれません。私が最も大切だと思うのは、挫折をどう乗り越えていくかということです。気持ちを上手に切り替え、新たな可能性を模索することができれば、皆さんの未来はきっと明るいものになるでしょう。まずは失敗を恐れずに行動してほしいと思います。

行動力あるアジアグローバル人材

 亜細亜大学では、国際関係学部が中心となる「行動力あるアジアグローバル人材の育成」事業が、文部科学省「経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援」事業に採択されました。19の国と地域においてキャリアを積むことができる「留学プログラム」や、海外でのインターンシップ、企業訪問、ボランティア活動などを経験する「現地体験型プログラム」など、深く海外の事情に触れることができる取り組みを実施中です。今後は、夏期休暇を利用した研修や短期のインターンシップなども予定されています。平成27年度入試からは「グローバル人材育成入試」を導入、この入試による入学者には、一定条件のもとで「海外インターンシップ奨学金」30万円を上限に参加費を補助する予定だそうです。

 

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これまでも世界で活躍する卒業生を輩出しています。

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