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気象庁ってどんなところ?

 大気の状態や、風雨や雷などの大気中の現象を気象といいます。その気象に関する様々な情報を、私たちに伝えてくれるのが気象庁(気象台)です。例えば、ちょうど今の時期、つまり夏から秋にかけて発生する台風について、その規模や接近状況、進路予想を知ることができるのは、気象庁が24時間体制で観測と監視を続けているおかげです。悪天候がもたらす影響を想定して出される気象庁の注意報や警報、特別警報は、

私たちの命を守る大変重要な役割を担っています。
  気象庁で働く職員は約5200人。そのうち東京にある本庁には約1200人が所属しています。その他、各地の気象台や空港などに常駐している職員もいて、気象状況を見守っています。気象だけでなく、地震や津波、火山を監視するのも重要な仕事です。
  気象庁で仕事をするためには、国家公務員採用試験(総合職・一般職)に合格して気象庁の採用面接を受けて採用されるか、気象大学校への入学後4年間の修学を経て気象庁の現場に配属される必要があります。また、民間の気象会社(特別に天気予報の許可を受けた会社)で天気予報を行うためには、気象予報士の資格が必要です。
  さて、悪天候から身を守るために、ふだんから私たちが気をつけなければならないこととは、何でしょうか? 気象庁の阿見さんと深畑さんに、お話を伺いました!
 
 
 

2013年8月、特別警報の運用を開始!

特別警報って何?
 2013年8月30日より特別警報の運用が開始されました。2013年9月16日には、台風18号による大雨に対して、気象庁は京都府、福井県、滋賀県の3県に大雨特別警報を発表しました。これが特別警報の発表第1号でした。京都府の観光名所である嵐山の被害は、ニュースでも話題になりましたね。また、つい最近の2014年7月7日には、台風8号の接近にともない、沖縄県の一部に、暴風・波浪・高潮・大雨の特別警報が発表されました。
  特別警報とは? 同じく気象庁から発表される注意報警報とは、何が違うのでしょうか。気象庁によると、特別警報は「これまでにない危険が迫っている」ことを知らせるものだそうです。従来の注意報や警報だけでは、このような危機感を住民に伝えることができず、避難が遅れて命を落としてしまうことが問題となり創設されました。「これまでにない危険」とは、2011年3月11日に発生した東日本大震災や、1959年に発生し死者行方不明者5000人以上を出した伊勢湾台風などに匹敵する被害が予想される場合を指します。数十年に一度の大雨になる恐れがある場合、火山の噴火により噴石や火砕流の被害が予想される場合、内陸まで被害が及ぶような大津波が発生する恐れのある場合などに発表されます。

状況に応じて避難しましょう
 特別警報が発表された地域の人々は、ただちに避難の準備を始める必要があります。「ただし、避難が困難な状況で、無理に行動を起こすことは、かえって危険です」と深畑さんは言います。「例えば、夜に風雨が強い中、不用意に家の外へ出るのは危ないです。

  ふだん通り慣れた道であっても、大雨や暴風によって思わぬ障害物が運ばれ道をふさいでいる可能性があります。また、懐中電灯などで照らしながら歩いていても、濁った雨水により川や側溝が見えず、落ちて流されてしまうかもしれません。実際、こうしたことが原因で亡くなられた方もいます」。では、避難所へ行けない場合は、どうすればいいのでしょうか。深畑さんによれば「家の中であれば、より安全な場所へ移動しましょう。大雨であれば浸水や土砂の流入の恐れがある1階を避け2階へと避難するなど、状況に応じて自分の身を守るために最も適切な行動をしてください」ということでした。周りの状況をしっかりと見極めることが大切なのですね。
  また、深畑さんは「注意報や警報にも注意を払ってください。皆さんの家や学校がどういった場所に建っているのか、日頃から気にかけていることも大切です」と言います。注意報や警報について、次ページで詳しく紹介します。
 
 

自分や身近な人々の命を守るために

注意報や警報について
 特別警報が注目される一方、注意報や警報についての危機感がますます薄れていくのではないかという懸念もあります。特別警報が発表されたら「ただちに命を守る行動をとる」必要がありますが、「特別警報ができたのだから、注意報や警報の場合は何も行動しなくていい」というのは誤りです。注意報、警報、特別警報は、時間をおって段階的に発表されるものであり、それぞれが無関係ではないことを知っておきましょう。注意報が発表された時から、対策を考え始めてください。
  大雨や強風、高潮などによって災害が起こる恐れがある場合、注意報が出されます。注意報は他にも波浪、風雪、大雪、洪水などがあり、ニュースでもよく聞きます。注意報が発表された時は、ラジオやテレビなどから最新の情報を得ながら、非常袋など避難先に持ち出す物をまとめ、避難ルートを確認しましょう。
  重大な災害が起こる恐れのある場合は警報が発表されます。大雨、暴風、高潮、波浪、暴風雪、大雪、洪水に対して出されます。市町村が発令する避難に関する情報に注意して、できれば特別警報が出る前に避難所へ移動しましょう。ただし、安全に避難できるかどうか、周りの様子をしっかり確かめてから行動してください。

大切なのはふだんの備え
 自分や身近な人々の命を守るために、ふだんから家や学校などがどのような場所に建っているのか、知っておく必要があります。「素因(=地形や地質、気候や人口などからわかる、その土地が持っている起こり得る災害の性質)を知ることが大切です」と深畑さんは言います。がけ崩れや地すべり、土石流、洪水などによる被害が起こり得る地域は、ハザードマップなどで知ることができます。各地域で公表されているハザードマップについては、国土交通省の「ハザードマップポータルサイト(http://disapotal.gsi.go.jp)」で確認できますので、一度チェックしてみてください。皆さんの住む場所がどのような素因を持っているのか、家の人と一緒に考えてみましょう。

50年に一度の降水量は
地域によって異なる!

 災害が起こる時、そこには素因に加え誘引(大雨や暴風など災害を引き起こす直接の原因)が関係します。誘引の「激しさ」は地域によって異なることを知っておきましょう。例えば、四国や和歌山県の一部地域で48時間に1200oの降水量を記録して「50年に一度の降水量だった」と報道されたとします。ですが、北海道のある地域では、48時間に200oが降り「50年に一度の降水量」と発表されました。四国や和歌山の大雨がよく降る地域では、200o程度の降水量では深刻な災害は起こりませんが、北海道の一部地域では危険な状況に陥ることがあります。自分たちの住む地域の場合はどうか、しっかり考えたいですね。

 
 
 

天気予報が私たちのもとに届くまで

気象を正確にとらえる
 天気予報を作成するためには、まず気象を観測し、様々なデータを集める必要があります。
★静止気象衛星「ひまわり」…東アジア・西太平洋地域の雲や水蒸気、火山灰の分布、上空の風、海面の温度などを、赤道上空約3万5800qから観測しています。
★気象レーダー…全国20か所に設置。積乱雲の動きを監視したり、竜巻の発生と関係のあるメソサイクロン(低気圧性の渦)を検出したりします。

★ラジオゾンデ…地上約30q上空までの気圧や気温、湿度、風を観測します。1日2回、同時刻に世界各地でラジオゾンデによる観測が行われています。
★地上気象観測「アメダス」…全国の気象台やアメダスで、地上の気温や湿度、風向風速、降水量、積雪量などを様々な機器を使ってデータを集めています。
 

★ウィンドプロファイラ…上空に向けて電波を発射。10分ごとに風の分布を観測しています。
  こうして観測されたデータは、気象庁のスーパーコンピュータに集められます。スーパーコンピュータはデータをもとに将来の気象状況を計算して予測します。同じく、観測データをもとにして、低気圧や高気圧、前線の位置を図にした天気図を作成します。そして、予報官は、観測データ、スーパーコンピュータの予測結果、天気図などを総合して天気予報や注意報、警報、特別警報を作成して発表します。天気予報や、私たちの命にかかわるかもしれない注意報、警報、特別警報は、経験豊富な予報官の判断と決断があってこそのものなのです。「発表した情報が空振りになることもあります」と深畑さんは言います。「我々もなるべく正確な情報を発表したいのですが、自然が相手なので簡単にはいきません。注意報や警報、特別警報は皆さんの命を守るため、細心の注意を払って発表しています。ですから、発表通りの災害に遭わなかったとしても、それは“今回は運がよかっただけ”だと思ってほしいのです」とのことでした。皆さんも、気象に関する情報には十分に注意しましょう。
※気象庁では、天気予報を作成する「予報総合現業室」や、地震火山を監視する「地震火山現業室」の現場見学も実施しています。

※気象庁では、天気予報を作成する「予報総合現業室」や、地震火山を監視する「地震火山現業室」の現場見学も実施しています。予約方法は7ページへ。

 

▴気象庁の予報総合現業室(天気予報を作成する部屋)。
  24時間体制で気象を見守っています。

◂気象科学館に展示されているラジオゾンデ。
  大きな風船を飛ばして観測します。

▴手前のコンピュータを使って天気図を作成しています。
観測データをもとに手描きで作成します。

▴テレビのニュース番組で放送される天気図は、ここで作られた
天気図をもとにしています。

 
気象科学館

天気予報のしくみを体験的に学んでみよう!
 気象科学館は、東京都にある気象庁の中にある施設です。気象庁の仕事に関すること、災害から身を守るために必要なことなどを、体験的に学びます。
  風向風速計、雨量計など、地上付近の気象を観測する機器の仕組みを学べるだけでなく、船による海上気象観測、上空の大気を観測する高層気象観測や気象衛星「ひまわり」のことなど、天気予報を出すためのたくさんの観測があることをわかりやすく説明しています。
  このようなたくさんの観測データをもとに予報官がどのようにして天気予報を作っているのか、その仕事の様子を映像で知ることもできます。また、これらの観測データや予報を世界各地と交換し合っていることなど、ふだんあまり知ることのできない「天気予報の裏側」も紹介。調べ学習や自由研究に役立つ展示もたくさんあります。






災害から身を守る方法を
親子で確かめてみよう!

 また、気象科学館では、悪天候による災害から身を守るために何をすべきかを学ぶこともできます。「ひょっとして大雨キューブ」では、映像や音、風の強弱などを体感しながら、大雨の予兆を早く察知できるかにより身を守るための方法を考えます。他にも、緊急地震速報を受け取った際にどのように行動すればいいかを学ぶ「緊急地震速報トライアル」や、波浪や津波を模擬的に発生させその仕組みを知る「津波シミュレーター」などを通して、災害についての知識を深めましょう。

 

▴気象を観測する機器を間近に見ることができます。

▴天気予報や警報がどのようにして作成されるのか、予報官の
  仕事を映像から知ることができます。

 
 

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