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本を読んで「体験」する

 OECD(経済協力開発機構)生徒の学習到達度調査「PISA」の2009年の調査によれば、2000年の調査時に比べ、読書を趣味にしている、本の内容について話すことが好きな日本の15歳が増えたそうです。
  読書が楽しくない、苦手だという人でも、家の人や友達から「この本面白かったよ!」と聞いて、「読んでみようかな」と興味を持った経験があるのではないでしょうか。まずは周りの人の読書体験を共有してみることから始めてみるといいでしょう。小説や自伝などを原作にした映画やドラマ、マンガもおすすめです。先に映像や絵を通してイメージできるので、原作の文章もスラスラと頭の中に入って来ることでしょう。また、科学者や冒険家、歴史上の人物、スポーツ選手など憧れている人物がいるならば、彼らの伝記や自伝を手にしてみてはいかがでしょうか。
  一人ひとりが実際に体験できることは限られていますが、本を読むことで疑似体験をすることができます。実際に行けない場所(遠い国や過去の世界)のことを知ったり、困難を乗り越えた人々のことを知ったりすることで、自分の視野を広げることができます。地の文(会話文以外の文章)が一人称の作品であれば、主人公の目線で作品に没頭できるでしょう。また、文章から、映像を想像する力を養うこともできます。

 

読書で伸びる学力とは?

 多くの文章に触れるほど、文章を読解する力が身につきます。繰り返し出て来る表現が、物語のキーワードだったり、作者の主張だったりするということも感覚的にわかるようになってきます。「しかし」や「ところで」などの接続詞に注目すれば、作中の別視点や場面転換をより効率的に把握することもできます。こうした力は、国語の長文問題だけでなく、数学や英語などの問題を正確に理解するためにも必要です。
  4ページより、関塾の先生方が勉学時代に出会った、思い出深いおすすめの本を紹介します。これを機会に、読書の面白さを体験してみましょう。

 

 

『アルケミスト ―夢を旅した少年』

(角川書店)

著:パウロ・コエーリョ
訳:山川紘矢、山川亜希子

羊飼いの少年サンチャゴは、彼を待っているという宝物を信じ、ピラミッドを目指して砂漠を越えることにした。ところが、羊を売って得たお金を盗まれてしまい……。

「様々な出会いと別れを経験し、困難を乗り越えて成長していくサンチャゴ。自分を、夢を信じて歩き続けることの尊さを思い出させてくれます。中学生の時から何度も読み返している一冊です」(関塾タイムス編集G)

 

 

『星の王子さま』(岩波書店)

著:サン=テグジュペリ 訳:内藤濯

「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」――サハラ砂漠に不時着した飛行士と、「ほんとうのこと」しか知りたがらない王子さまとのふれあいを描いた永遠の名作。

「この本を手に取ったのは小学4年生の時。飛行士と王子さま、キツネのふれあいに心が温かくなりました」
(神奈川県 Dr.関塾栗原中央校 教室長・植野成昭先生)

 

 

『だれも知らない小さな国
  ―コロボックル物語1』

(講談社)

著:佐藤さとる 絵:村上勉

小学3年生の「ぼく」は、おばあさんから、地元の人が近づかない小山に住む「こぼしさま」の話を聞いて――。

「小学生時代に読みました。アイヌの伝承に登場するコロボックル(小さな人)の民族衣装のイラストが印象的で。私の側にもコロボックルはいるかもしれない、と思わせてくれた作品です。続編もおすすめです!」
(神奈川県 Dr.関塾阿久和校 東真梨子先生)

 

 

『クローズド・ノート』

(角川グループパブリッシング)

著:雫井脩介 絵:牧野千穂

ごく普通の大学生である堀井香恵は、ある日、自宅のクローゼットで前の住人が置き忘れたと思われるノートを見つける。興味本位でそのノートを開いた時、彼女の平凡な日常は大きく動き出した。

「前の住人というのは、子どもたちに愛された伊吹先生。くじけそうになった時、ノートの中の伊吹先生が、きっと励ましてくれるでしょう。私が高校2年生の時に出会った作品です」
(東京都 Dr.関塾としま長崎校 高崎真衣先生)

 

 

『少女ポリアンナ』(偕成社)

著:エレノア(エレナ)・ポーター 
訳:菊島伊久栄 絵:児島なおみ

11歳のポリアンナは、両親を亡くして気難しい叔母に引き取られる。どんなにつらくても、嬉しいことを見つけるとたちまち元気になるポリアンナだったが……。日本でアニメ化もされ多くの人に親しまれている。『ポリアンナの青春』は続編。

「私が読んだのは、今ドラマで話題の村岡花子さんが訳した『パレアナの青春』です。どんなにつらくても喜びを見出して生きていく主人公を、私たちも見習う価値があると思います」
(東京都 Dr.関塾桜街道駅前校 三浦京子先生)

 

 

『流れ星におねがい』(童心社)

著:森絵都 絵:武田美穂

直木賞作家の森絵都さんの作品。運動会のリレーの選手にされてしまった、走るのが苦手な桃子。そんな桃子を、用務員の仙さんが力づけてくれて――。

「仙さんと子どもたちの会話から、命の大切さが伝わって
きます」
(東京都 Dr.関塾桜街道駅前校 教務主任・水谷美穂先生)

 

 

『16歳の白い地図』

(ダブルウィング)

著:川嶋あい

歌手になるために上京した16歳の少女。なかなか芽が出ずに路上で歌い続ける彼女の不安、夢、希望を、本人直筆のイラストとメッセージで描いていく。ミュージシャン・川嶋あいの原点を知ることができる一冊。

「言葉の一つひとつに重みがあります。“あきらめることをあきらめた”という一言は特に印象的で、中学2年生だった私の心は洗われました」
(山口県 Dr.関塾桜木久米校 中原聖愛先生)

 

 

『都会のトム&ソーヤ』(講談社)

著:はやみねかおる 絵:にしけいこ

退屈だったぼく――内人の日常は、クラスメイトの創也の秘密を知ったことで、がらりと変わった。中学生コンビが大活躍する人気作で、11シリーズが刊行されている。

「中学1年生の時、友人にすすめられて読み始めたのがきっかけです。読み始めてすぐに作品の世界に引き込まれ、時が経つのも忘れて夢中になりました。今でも新作が出ると読んでいます!」
(東京都 Dr.関塾清瀬松山校 倉崎沙羅先生)

 

 

『シャーロック・ホームズの冒険』

(集英社)

著:アーサー・C・ドイル
訳:中山知子 絵:鈴木義治

世界的に有名な名探偵シャーロック・ホームズと、友人のジョン・ワトスンが活躍する推理小説。「緋色の研究」や「四つの署名」など4作ある長編や、「赤毛組合」や「まだらの紐」他数多くの短編など、未だに根強い人気がある。

「至高のサスペンスエンターテイメント!  ホームズの活躍に時を忘れて、中学校の図書室にこもって毎日読んでいました。シリーズ全作おすすめです!」
(埼玉県 Dr.関塾藤の牛島駅校 木村昭仁先生)

 

 

『メグレ警視の事件簿[1]』

(偕成社)

著:ジョルジュ・シムノン 訳:長島良三

パイプを片手に、独自の捜査方法で犯人を追いつめるメグレは、パリ司法局の名警視(はじめは警部)。100編以上のシリーズがある。

「高校1年生の時に夢中になった作品です。私が活字嫌いを克服できたのは、メグレ警視との出会いがあったからこそ。読書が苦手な皆さんに、ぜひこの本をおすすめしたいと思います」(兵庫県 伊丹大鹿進学教室 塾頭・大谷孝一先生)

 

 

『古事記物語』(岩波書店)

著:福永武彦

八岐大蛇伝説、因幡の白兎、海幸彦と山幸彦など、日本の神話をわかりやすく、いきいきと伝える一冊。この本の他にも、歴史書『古事記』を現代語訳した本格的なもの、有名な神話のポイントを押さえたもの、マンガで紹介したものなど様々な本が出版されている。自分に合った一冊を選ぶのがおすすめ。

「高校時代に『古事記』を読みました。改めて、古代から現代にいたるまでの歴史を見つめ直せたと思います。
歴史書としてだけでなく、物語としても大変面白いので、小学生や中学生の皆さんは、まずはマンガを読んでもいいですね」(神奈川県 Dr.関塾相模原磯部校 白井陽子先生)

 

 

『三国志』(岩波書店)

著:羅貫中 訳:小川環樹、武部利男

劉備は義兄弟のちぎりを結んだ関羽と張飛、そして軍師として迎え入れた孔明とともに、天下統一を目指して戦乱の世に立ち向かっていく。中国は明の時代(元の末期)に生きた作家・羅貫中の『三国志演義』を、上・中・下巻にまとめた作品。

「羅貫中の『三国志』は、小学5年生の時に父に買ってもらいました。読み返すたびに新しい発見があり楽しくなって、より深く物語を理解できたと思います。人生の教科書になり得る作品です」
(東京都 Dr.関塾世田谷船橋校 教室長・西山邦生先生)

 

 

『三国志(一)』(講談社)

著:吉川英治

こちらは『宮本武蔵』や『新・平家物語』などで知られる作家・吉川英治バージョンの三国志。「国民文学作家」と呼ばれた吉川は、今でも多くの根強いファンを持つ。吉川の三国志を読んだという人も多いはず。全8巻。

「今から約1800年も前の中国は後漢の時代に巻き起こった、英雄たちによる激しい戦いの物語。中学2年生の時、毎晩夜更かしして読んだことを覚えています。歴史の勉強にもなりました」
(東京都 Dr.関塾桜街道駅前校 三浦聡先生)

 

 

『夏の庭 ―The Friends』(新潮社)

著:湯本香樹実

生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るため、ぼくらは「観察」し始めた。ひとり暮らしの老人と子どもたちの奇妙な交流を描いた中編小説。

「中学1年生の時、家の本棚にあったこの本を手にしてみました。人がこの世からいなくなることを目の当たりにした少年たちが、どのように成長していくのか。とても衝撃的で、悲しくて。人生の在り方を学ぶことができました」
(東京都 Dr.関塾としま長崎校 後藤裕希先生)

 

 

『聖の青春』(講談社)

著:大崎善生

重い腎臓病と闘いながら、29年の短い生涯を生き抜いた天才棋士・村山聖。命がけで将棋を指す棋士の師弟愛、家族愛、ライバルたちとの友情を描くノンフィクション。

「高校生の時に読みました。私が唯一涙した本です。人間関係について深く考えさせられたことを今でも覚えています」
(東京都 Dr.関塾浅草寿校 栗田純吾先生)

 

 

『赤頭巾ちゃん気をつけて』

(中央公論新社)

著:庄司薫

第61回芥川賞受賞作。日本中を揺るがせ、東大入試を中止に追込んだ大学紛争、激動の時代にさまよう若者を爽やかに描き出した青春文学。

「高校1年生の時に読み、今でも心に残っている作品です」
(神奈川県 Dr.関塾相模原磯部校 小柳敦子先生)

 

 

『スタンド・バイ・ミー
 恐怖の四季 秋冬編』
(新潮社)

著:スティーヴン・キング 訳:山田順子

アメリカ・オレゴン州の小さな町キャッスルロックに住む4人の少年。森の奥にあるという子どもの死体の噂を聞いた彼らは、死体探しの旅に出る。ひと夏の冒険が終わった時、それぞれ心に傷を持った少年たちは――?

「中学1年生の時、映画を観て原作に興味が湧き読みました。仲間との信頼関係や青春時代の少年の心の戸惑いなどが見事に描写されており、夢中になったのを覚えています。何度も読み返したくなる、そんな思い出の一冊です。主人公と同世代の皆さんにも共感する部分が多いのではないでしょうか」
(関塾タイムス編集Y)

 

 

『ハッピーバースデー
  命かがやく瞬間』

(金の星社)

著:青木和雄 絵:加藤美紀

母に愛してもらえず、誕生日さえ忘れられてしまった11歳のあすかは、声を失ってしまう。優しい祖父母のもとで「いのち」の意味を学んだあすかは……。

「主人公は学校でいじめを受けているだけでなく、母や兄からの愛を感じることができず“生まれてこないほうがよかった”と考えてしまいます。中学1年生だった私は、涙が止まりませんでした。終盤は特に感動的で、“諦めなくていいんだ”という希望を持つことができました。どんなことにも希望を見つけ、前向きに考えるようにしていきたいですね」
(群馬県 Dr.関塾伊勢崎市役所東校 鈴木裕香莉先生)

 

 

『深い河』(講談社)

著:遠藤周作

愛を求め、人生の意味を求めてインドへと向う人々と、その人々を包み込む母なる河ガンジス。それぞれの理由を抱えた5人の日本人が、インドへの旅に出る。

「高校の先生にすすめられて読んだのが最初です。人生の意味を求めてインドへ向かう5人の主人公。ガンジス河のほとりに立った5人が見せる、悲しみや苦悩、人生を見出す姿に感動しました。今でも繰り返し読んでいます」
(東京都 Dr.関塾桜街道駅前校 教室長・曳地直美先生)

 

 

『伊豆の踊子』(新潮社)

著:川端康成

旧制高校生である主人公が、孤独に悩み、伊豆への一人旅に出かけた。その旅の途中で出会った旅芸人の一団。そのなかの踊子に、主人公の心はひかれてゆく――。

「主人公と踊子の純真な感情、彼らの会話は、中学1年生の胸を打ちました。最後のシーン、海苔巻の寿司を食べながらぽろぽろと涙をこぼす場面はとても印象的です。確かで、素直な言葉のみで綴られた、伊豆の叙景歌です」
(神奈川県 Dr.関塾横浜野庭校 川目洋子先生)

 

 

『世界史のための人名辞典』

(山川出版社)

編著:水村光男

世界史に登場する約1900名を、時代背景やエピソードと共に読む。大学受験のための参考書としてだけでなく、読み物としても充実している一冊。

「私が小学生の時に読んだのは『小学生世界人名事典』という本でした。世界の偉人数百人を紹介していて、気の向くまま好きなページを開いて読んでいました。その時代の風景や人物について想像することが楽しかったのを覚えています。いつも手元に置いていたお気に入りの一冊です。社会のテストにも役立ちました!」
(大阪府 Dr.関塾清水谷校 古田潤先生)

 

 

『新装版 電磁気学のABC ―やさしい回路から「場」の考え方まで』

(講談社)

著:福島肇

電磁気の様々な現象について、推理小説を読むように追っていく一冊。電場と磁場が本当のところどんなものか、どうしてそんなものを科学者が考えたのかに迫る。

「高校の物理の授業で、電磁気の範囲がイメージしづらく苦戦しました。学校の図書館で見つけたこの本のおかげで、電磁気に対する理解が深まり、この分野が得意になりました!」
(神奈川県 Dr.関塾相模原磯部校 塚原明宏先生)

 

 

『豊かさとは何か』(岩波書店)

著:暉峻淑子

モノとカネがあふれる日本。一方で、環境破壊、過労死、受験競争、老後の不安など深刻な問題を抱えていて、国民にはゆとりがない。「日本は豊かさの道を踏みまちがえた」と考える著者による、真の豊かな社会への道標。

「日本は経済大国であるのに、国民には豊かさが感じられない。なぜなのか。その理由が多方面から議論されている一冊です」
(神奈川県 Dr.関塾相模原磯部校 木下みゆき先生)

 

英語の本に挑戦してみよう!

 

『きまぐれロボット ―THE CAPRICIOUS ROBOT』(講談社)

著:星新一 訳:ロバート・マシュー

博士から大金を払って買ったロボット。なかなか優秀でよく働くけれど、時々動かなくなったり、逃げ出したりして――。多くのファンを持つ星新一の短編集を英語で読む一冊。さほど難しい英文ではなく、単語のページもあるので英語が苦手な人にもおすすめ。

 

 

『アルジャーノンに花束を ―原書で愉しむ』(研究社出版)

著:ダニエル・キイス 解説注釈:斎藤誠毅

幼児の知能しかない32歳のチャーリイ。そんな彼の頭を大学の偉い先生が良くしてくれることになった。白ネズミのアルジャーノンを競争相手に検査を続けたチャーリイは、やがて天才へと変貌したが……。日本でも話題となった名作を原書で読む本。大学生向けに注釈がつけられた原書ですが、それほど難しくありません。ぜひ挑戦してみてください。

「これから学習して知識の世界に入ろうとする中高生に読んでほしい一冊です。英語で読むという知的喜びもまた格別です」(関塾タイムス編集K)

 

 

『塩狩峠』(新潮社)

著:三浦綾子

結納のため札幌に向かった鉄道職員の永野信夫。彼の乗った列車が塩狩峠の頂上にさしかかった時、突然客車が離れ暴走を始めた。信夫は飛びつくようにハンドルブレーキに手をかけたが……。自らの命を犠牲にして大勢の乗客を救った青年の、愛と信仰の生涯を描いた長編小説。

「中学3年生だった私は、ミッション系の学校に通っていました。その当時、この本を手にし、書かれたことが実際にあった事件だと知って、信仰の原点とは何かを考えさせられました」
(兵庫県 進学アカデミー北条栄智校
  塾頭・西村栄夫先生)

 

 

『大地の子』(文藝春秋)

著:山崎豊子

日本人残留孤児である陸一心、本名松本勝男は、あらゆる苦難を乗り越えながら文化大革命から日中国交回復にいたる激動の時代を生き抜いていく。上・中・下巻。

「高校1年生の時に手にした作品です。私自身が中国に在住していた経験があり、また祖父母が戦後中国から帰国したという経緯もあり、中国に残された主人公に関心を持ったためです。差別に耐え、文化大革命の惨禍を乗り越え、中国の発展に尽力する人間になっていく主人公の生き様に、逆境に立ち向かう勇気をもらいました」
(兵庫県 Dr.関塾明石公園西校 教室長・望月勇人先生)

 

 

『黒い雨』(新潮社)

著:井伏鱒二

原爆を落とされた広島。未曽有の惨事を直視し、“黒い雨”にうたれて原爆病にむしばまれていく人々……。不安な日々を送る被爆者たちの悲劇をとらえ、被爆という惨劇を日常の暮らしの中に描いた名作。

「高校1年生の時、現代国語の先生にすすめられて読みました。中学生、高校生の皆さんはぜひとも読んでいただきたい一冊です。そして、ぜひ仲間や先生と感想を述べ合う機会を持ってほしいと思います」
(福島県 Dr.関塾保原校 渡辺郁夫先生)

 

 

『大地』(新潮社)

著:パール・バック 訳:新居格

19世紀から20世紀にかけ、中国は新しい国家へと生まれ変わろうとする激動の時代を迎える。その真っただ中を生きた王家三代の物語を、繊細な描写を交えながらつむいでいく。文庫版は全4巻。

「勤勉で土地を愛した貧農の息子・王龍が、一坪の土地を地主から買い取り、父親と共に必死になって働いて、やがては地主からすべての土地を買い取ってしまう大地編。高校1年生だった私は大変心をうたれ、何度も読み返しました」
(神奈川県 Dr.関塾鶴見中央校 塾長・稲垣雅美先生)

 

 

『五体不満足 完全版』(講談社)

著:乙武洋匡

先天性四肢切断という「超個性的な姿で誕生」した著者によるベストセラー。

「小学生の時、両親のすすめでこの本と出会いました。当時マイノリティかつタブーとされていた障がい者の生活を、著者自らが包み隠さず書いていたことに衝撃を受けました」
(東京都 Dr.関塾浅草寿校 高野裕介先生)

 

 

『二十四の瞳』(角川書店)

著:壺井栄

瀬戸内海のある村の小学校に赴任したばかりの大石先生と、個性豊かな12人の教え子たちの、昭和のはじめの物語。戦争がもたらす不幸や悲劇を描き、貧しい者が虐げられる世の中への怒りを訴える。

「母親のような大きな愛で生徒たちを包み込む大石先生と、その愛に応える子どもたちが鮮やかに描かれていて、小学生ながらに大変感動したことを覚えています。相手の立場を思い、無私の愛情を注ぐことの大切さを考えさせられる本です」
(埼玉県 Dr.関塾藤の牛島駅校 村尾知良先生)

 

芥川龍之介と直木三十五

芥川賞と直木賞、それぞれの賞に由来する二人の作家とその作品について見てみよう。

 

 

芥川龍之介(1892〜1927年)

 東京の牛乳屋の長男に生まれる。東京帝国大学在学中の1914年に、菊地寛(小説家。『父帰る』や『真珠夫人』などの作品がある)らと共に同人誌『新思潮』を刊行。翌年には『帝国文学』に「羅生門」を発表し、級友の紹介で夏目漱石の門下生になる。他、「鼻」、「地獄変」、「藪の中」、「杜子春」、「河童」などの作品を書く。1927年、「続西方の人」を書き上げた後、服毒自殺。
  多くの短編小説を残し、現在もなお名作の呼び声高い。芥川の死の8年後、親友で作家の菊地寛によって新人文学賞「芥川龍之介賞(芥川賞)」が設けられた。

 

『蜘蛛の糸・杜子春』(新潮社)

「蜘蛛の糸」は1918年、児童向けの文芸誌『赤い鳥』創刊号にて発表された。極楽の蓮池から地獄を見下ろした釈迦は、そこにカンダタという悪党を見つける。カンダタは生前に一度だけ、踏み殺しかけた蜘蛛を助けたことがあった。その善行を思い、釈迦は蜘蛛の糸を一本、地獄へ下ろすのだが……。同じく『赤い鳥』に発表された「杜子春」は、中国の古典を童話にしたもの。浪費家の杜子春は、仙人に仙術を教えてほしいと願い出たところ、峨眉山の頂上に一人残されて――という話。それぞれの物語の結末を確かめてみよう。

 

 

直木三十五(1891〜1934年)

 小説家であり、脚本家、映画監督でもあった。大阪府生まれ。親の反対を押し切って早稲田大学に進学。月謝未納で中退したが、その後も登校を続け、卒業記念写真の撮影にも参加している。
  1923年の関東大震災後は大阪で就職し、娯楽雑誌『苦楽』の編集を手がける。以後、時代小説を書くようになった。
  ペンネームの「三十五」ははじめ「三十一」だった。これは作品を発表した年齢を表していて、その後「三十二」、「三十三」と改名していったが、「三十五」と改めて以降はそのままになった。一説には菊地寛から「年齢とともにペンネームを変えるのはやめろ」と言われたからとも。大衆小説作品に与えられる「直木三十五賞(直木賞)」は、直木の死の翌年、こちらも芥川賞と同じく菊地寛によって創設された。

 

『直木三十五伝』(文藝春秋)

著:植村鞆音

 莫大な借金に追われながら、七百篇におよぶ小説や雑文を書いた、破天荒な男・直木三十五。昭和初期の文壇において異彩を放った人気作家の生涯を描き出す。

 

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