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楽しいだけじゃない! 動物園のいろんな役割

ゾウやキリン、ライオンなど、日本や世界各地に生息している動物たちと出会える動物園。動物たちをじっくり観察できる展示、工夫を凝らしたパフォーマンスなど、いつも私たちを楽しませてくれます。
そんな動物園には、生物や生態系について研究をしたり、環境の変化や人間による乱獲などにより数を減らした動物たちを守ったり、安全な環境で繁殖させたりという、大切な役割もあります。また、けがをした動物を保護したり、
治療して野生に帰したりする活動を積極的に行っている動物園もあります。動物園を通して、命の大切さについて考えたり、自然環境や生態系について興味を持ったりした経験のある人も多いことでしょう。
今回は、動物園の活動について、飼育員・獣医さんが知る動物たちの意外な一面などをご紹介します。春の心地よい陽気に誘われて、動物園に出かけましょう!

 

 

2番目に歴史がある動物園

ゾウやキリン、ライオンなど、日本や世界各地に生息している動物たちと出会える動物園。動物たちをじっくり観察できる展示、工夫を凝らしたパフォーマンスなど、いつも私たちを楽しませてくれます。
そんな動物園には、生物や生態系について研究をしたり、環境の変化や人間による乱獲などにより数を減らした動物たちを守ったり、安全な環境で繁殖させたりという、大切な役割もあります。また、けがをした動物を保護したり、
治療して野生に帰したりする活動を積極的に行っている動物園もあります。動物園を通して、命の大切さについて考えたり、自然環境や生態系について興味を持ったりした経験のある人も多いことでしょう。
今回は、動物園の活動について、飼育員・獣医さんが知る動物たちの意外な一面などをご紹介します。春の心地よい陽気に誘われて、動物園に出かけましょう!

 

人気のライオンやアムールトラは、ネコ科動物を集めた「もうじゅうワールド」で出会えます。また、関西では唯一、絶滅危惧種のツシマヤマネコを観察できます。

 

「ゾウの森」では、知性豊かなゾウについて知ることができます。

 

京都市動物園は、数が少なく珍しい野生動物たちの繁殖に力を入れていることでも知られています。特に、ニシゴリラは日本初の3世代繁殖に成功していることで有名です。ゴリラは、大きくヒガシゴリラとニシゴリラに分類され、どちらの生息地でも、人間による環境破壊や密猟などにより、その数を減らしています。 絶滅が危惧されている動物の一種です。こうした絶滅が心配されている動物たちを保護し、安全な環境で繁殖できるよう研究することも、動物園の大事な役割なのです。私たちは、このような動物園の活動を通して、野生動物が直面している状況について知ることができます。

 
 

人間が自然環境に与えている影響について、学ぶ機会にもなりますね。
現在、京都市動物園の施設「ゴリラのおうち~樹林のすみか~」では、ニシゴリラの親子が暮らしています。施設は、木の上で過ごす様子や、地面を四足歩行する様子などが観察できるよう工夫されているのが特徴です。また、道具を利用してエサを取る給餌装置や、タッチパネルを使って勉強を行う多目的室など、ゴリラの知能の高さを目の当たりにできます。
ゴリラたちの生息地である熱帯雨林を再現した設備も見どころです。

 
京都府京都市左京区岡崎法勝寺町 岡崎公園内  TEL/075-771-0210
http://www5.city.kyoto.jp/zoo/
 

 

動物を自然に近い姿で観察

50haを超える日本屈指の広さを持つ動物園です。檻ではなく濠で仕切きり、動物たちを放養(放し飼い)形式で展示しています。群れで行動する種類はなるべく群れで飼育するなど、できる限り野生に近い姿を観察できるよう工夫されているのも特徴です。また、敷地には豊かな自然がたくさん残っていて、動物たちが過ごしやすい環境となっています。
園内には、ニホンコウノトリやユキヒョウなど日本やアジアの希少な動物たちに出会える「アジア園」、コアラやカンガルーなどが暮らす「オーストラリア園」、群れで暮らすキリンやシマウマ、チンパンジーなどを観察できる「アフリカ園」などの施設があります。
また、動物解説員がテーマごとに動物たちのことを紹介する「ガイドツアー」もありますので、ぜひ参加してみましょう!

 

園内には「昆こんちゅう虫園」もあり、1年を通して色とりどりのチョウが舞う「昆虫ユートピア」が人気です。

 

コアラやカンガルーなど、かわいい人気者たちが暮らす「オーストラリア園」。コアラがユーカリを食べる様子も、じっくり観察できます。

 
東京都日野市程久保7-1-1  TEL/042-591-1611
http://www.tokyo-zoo.net/zoo/tama/
 

 

パンダの繁殖が世界屈指!

動物園、水族館、遊園地があるテー マパークです。特に、ジャイアントパンダの飼育と繁殖は世界屈指の実績があり、現在国内で飼育されている10頭のうち7頭がここで暮らしています。また、中国以外では世界初、双子のジャイアントパンダの飼育に成功したことでも知られています。
動物園内では、ジャイアントパンダたちを間近で観察できる「パンダラブ」や「ブリーディングセンター」の他、ライオンやキリンなどの動物たちと出会える「サファリワールド」を楽しむことができます。また、水族館では、イルカやアシカたちのショー、パレードをするペンギンたちのかわいい姿も見られますよ!  
動物たちと触れ合えるコーナーや、動物たちについて詳しく知ることができるイベントなど盛りだくさんです。ホームページでチェックしてみましょう!

 

イルカと握手をしたり、キリンやゾウにエサをあげたり、動物たちと触れ合えるコーナーもたくさんあります!

 

「サファリワールド」では、エリア内を見学する様々なガイドツアーがあります。バックヤードも見学できるツアーや、夜間営業期間のナイトサファリなどもおすすめです。

 
和歌山県西牟婁郡白浜町堅田2399  TEL/0570-06-4481
http://www.aws-s.com
 
 
京都市動物園で暮らしているニシゴリラは、お父さんのモモタロウ、お母さんのゲンキ、子どものゲンタロウの3頭です。彼らはとても仲良しです。そして、私たちと同じくそれぞれに個性があります。  
体が大きなモモタロウは、実は怖がりなんです。以前、自分よりも小さなカマキリを怖がっているのを見かけたことがあります。それから、モモタロウはとても表情が豊かで、私がゲンタロウと遊んでいる
と、「ぼくもゲンタロウと遊びたい!」と訴えるようにこちらを見ていることがあります。とうとうがまんができなくなって、ゲンタロウのところに来て一緒に遊び始めたモモタロウは、いわゆる“どや顔”に見えます(笑)。お母さんのゲンキは子ども思いです。ゲンタロウが危い目に遭っていたり、鳴いたりすると、すぐに駆けつけます。人間のお母さんと同じですね!
(京都市動物園 ニシゴリラ飼育員・伊藤さん)
 
 
多摩動物公園には、モルモット(テンジクネズミ)がいます。モルモットの大人は体長30㎝程度、丸い小さな耳があり、品種によって短毛や長毛、縮毛など様々です。白色や黒色、黄色がかった茶色などの模様を持ち、ペットとしても人気の高い動物です。  
モルモットの赤ちゃんは、お母さんのお腹の中に2か月以上います。その間、赤ちゃんたちはたっぷり栄養を取って、大きく成長します。
生まれたばかりの赤ちゃんには、すでに大人と同じ模様があります。目も見えているんですよ。
また、お腹の中にいる時に歯が生えるので、生まれて1?2日もすると大人と同じ物が食べられるようになります。
その成長の早さにびっくりですね。
(多摩動物公園  モルモット飼育員・林さん)
 
 
ゾウたちは、長い鼻を器用に使って物を持ち上げたり、水浴びをしたりします。彼らの鼻は、私たちの手のように重要な存在です。
そして、私たちに利き手があるように、ゾウたちにも鼻を右巻きにして物をつかむ個体、左巻きで物をつかむ個体があるのですよ。ゾウによって巻き方に癖があるなんて、面白いですね。動物園でぜひ観察してみてください!
(多摩動物公園 アジアゾウ飼育員・藤本さん)
 
 
大きな体で、ゆったりと動くゾウ。おおらかで優しい、どっしりとしたイメージがありますが、実はとても繊細な動物なんです。ちょっとした環境の変化や大きな音にも、びっくりしてしまいます。  
京都市動物園には、一昨年、ラオスから4頭のアジアゾウの子どもたちがやって来ました。冬美トンクン、春美カムパート、夏美ブンニュン、秋都トンカムです。彼らは好奇心旺盛で、日本で初めて見る物にも興味津々。大きなタイヤを遊具としてあげた時は、皆でタイヤを取り囲んで、警戒して鼻を鳴らしたり、おそるおそる鼻や足で触ったりしていました。
そのうち危険ではないとわかったようで、力いっぱい踏んだり蹴ったり持ち上げたりして、思いっきり遊ぶようになりました。
この前、「ゾウの森」のグラウンドで、プールの淵に1羽のサギがとまっていました。じっとしているサギに、子ゾウたちは強気です。鼻を振りながら近づいて遊んでいました。ところが、しばらくして、サギは大きな羽を広げて急に飛び立ちました。
びっくりした子ゾウたちは、4頭同時にきびすを返し、大声を上げて鼻を鳴らしながらグラウンド中を猛スピードで走り回っていました。ちょっと気の毒ではありましたが、感情を素直に表す様子は、とても魅力的でかわいいですよ!
(京都市動物園 アジアゾウ飼育員・黒田さん)
 
 
竹を食べるパンダは、実は超がつくグルメなんです。パンダそれぞれで好みが違うので、私たちアドベンチャーワールドの飼育員は、季節によって何種類もの竹を組み合わせて与えています。これが本当に大変なんです!
特に、お父さんパンダの永明は、竹の選り好みが激く、私たちを困らせています。
パンダたちは手を器用に使って竹を食べます。永明の場合、まず手に取った竹のにおいをチェックします。
気に入ったにおいであれば、枝の根のほうから食べ始めます。すべて食べきる前に、途中で捨ててしまうことも珍らしくありません。
新しい竹を与える時は、まず永明ににおいのチェックをしてもらいます。永明がOKを出した竹は、他のパンダたちもおいしく食べてくれるんです。パンダたちは、おいしい竹を食べる時、目をつぶっています。ぜひ観察してみてくださいね!
(アドベンチャーワールド ジャイアントパンダ飼育員・熊川さん)
 
 
昨年5月30日、アドベンチャーワールドでアミメキリンのオスの赤ちゃんが生まれました。お母さんキリンは初産で、スタッフも経験が少なかったので、無事に生まれてくれるかとても不安でした。
無事に出産したとしても、お母さんキリンが子育てをしない場合も考えられます。人工哺育用ミルクを用意して、もしもの時にはお母さんに代わってスタッフが赤ちゃんを育てる覚悟でした。
出産予定日の朝に見に行くと、赤ちゃんは無事に生まれ、お母さんも授乳をしていましたのでほっとしたのを覚えています。その後、私たちの心配をよそに、赤ちゃんはすくすく成長。最初は170㎝だった身長も現在では290㎝。元気に育っています!
(アドベンチャーワールド 獣医・小川さん)
 

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