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“はにわ”からわかる 古代のナゾ

歴史の教科書に登場する“はにわ(埴輪)”。古代につくられた権力者の大きな墓“古墳”に置かれた物として紹介されていますね。では、なぜ、はにわは古墳に置かれたのでしょうか?  
実はよく知らないという人も多いのではないでしょうか。
はにわについて調べてみると、古代のヘアスタイルやファッションについて、職業について、権力者が行った祀り(祭祀)についてなど、様々なことがわかってきます。また、はにわをはじめ古墳から発掘された物を見てみると、
当時の最先端技術や海外との交流についても知ることができるのです。今回は、そんなはにわを手がかりに、古代のナゾを探ってみました。はにわづくりにも挑戦、そこからわかったことも紹介しましょう!

 

はじまりは祀りの道具

はにわ(埴輪)は古墳に置かれました。古墳とは、古代の権力者を埋葬した大きな墓のことです。弥生時代の後、3世紀の中頃から7世紀は古墳時代と呼ばれています。
はにわは、粘土を焼いてつくられています。
人や動物、家など、いろんな形をしています。同じような古代の土製品に土偶がありますが、こちらは縄文時代の呪術に使われた物で、違う時代の別の物です。
はにわの始まりは、壺などを置く土器きの台(器台)だと考えられています。
吉備地方(現在の岡山県・広島県東部)で使われた祀りの道具でした。これがヤマト(奈良県)に採り入れられると、古墳を囲むように、たくさん並べるようになりました。
はにわは古墳を装飾する道具として完成し、全国に広がりました。

古墳のはじまりとともに出現した円筒はにわは、その名の通り筒状になっています。これを、古墳の周りに並べることで、現世の空間と、神聖な空間(=古墳)とを区別する結界の役割を果たしていたそうです。
円筒はにわは、供え物を入れる壺や器をのせるための道具がもとになっています。古墳時代の人々は、悪いもの(古墳を荒そうとする存在)が古墳に供えられたお酒やご馳走を食べて満足し、古墳を荒らすことなく気持ちよく帰ってもらうことを願って置いたのではないでしょうか。
古墳の周りに幾重にも並べられた円筒はにわは、はにわの中で最も多くつくられ、巨大古墳では1万個以上が置かれました。

はにわで権力を示した

古墳には、武人や巫女、牛、家などといった、様々な形をしたはにわ(形象埴輪)も置かれました。これらは王(権力者)が催した儀式の様子や、狩りの場面を再現するためにつくらせたものです。儀式や狩りは、たくさんの人々が参加して行われ、王の力を見せつける効果的なイベントだったのです。

 

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