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人々が集う都会のオアシス11の専門園がある植物園

大阪市立長居植物園は長居公園の中にあります。
自然史博物館とは同じ敷地にあり、都会の中で誰もが気軽に散策できるので、大阪の人たちの憩いの場となっています。
ここでは約1200種もの植物が育てられていて、四季折々で来園者の目を楽しませます。
ツバキ園、ハナミズキ園、ボタン園、バラ園、ハナショウブ園、アジサイ園、ハーブ園など11の専門園があるのも特長で、一年を通して植物や昆虫の観察をすることができます。
自然史博物館が毎月開催している『長居植物園案内』では、約1時間30分をかけて園内を散策します。
今回は初夏の気配を存分に感じることができる、14時30分から16時まで。
「ちょっと長いかも。疲れないかな」と心配になるかもしれませんが、実際に参加してみると、あっという間に時間が過ぎてしまいますよ! 
それでは、イベントの様子を詳しく紹介しましょう。
 

身近な外来種と植物の関係

「木の枝や葉にくっついている小さな虫たちを捕まえる時は、こうして虫取り網で枝ごと覆ってガサガサと揺らすといいですよ」と、昆虫博士の松本さん。松本さんが捕まえたのは、クスの木にくっつく外来種のカメムシ“クスベニヒラタカスミカメ”です。
2年ほど前から近畿地方を中心に一気に数が増えたそうで、この植物園にも生息していました。
ニュースで話題になる外来種の他にも、たくさんの種類が身近にいるのですね! 今のところ、木を枯らしてしまうという害はないそうです。
 

植物と昆虫は大の仲良し

虫は植物の葉を食べたり、蜜を吸ったりしていますね。植物も虫たちに花粉を運んでもらっています。
もちつもたれつ、とても仲良しです。長居植物園でも、そんな植物と虫との関係を目撃することができました。
ハーブ園ではいろいろな虫を見ることができました。
ハーブの多くは初夏から花を咲かせます。
他の花は閉じている時季なので、蜜を吸いに虫たちが集まるのです。
そこで飛んでいたのはハキリバチの仲間。
「お腹に模様が10個あるのでトモンハナバチと言います」捕獲に成功した松本さんが説明します。
「実はこのハチ、物と物の隙間に巣を作るんです。
その巣材もユニークで、ヨモギの葉の裏に生えている細かい毛を一生懸命集めて、隙間に詰めているんですよ」フカフカの毛に囲まれた巣、想像するととても居心地が良さそうですね。
セリ科の仲間の葉を食べつくし、お腹いっぱいの様子だったキアゲハの幼虫。夜行性でコアラと同じくユーカリを好むユーカリハムシ。
いろいろな生き物たちのユニークな姿を見ることができました。
また、この時季に見頃を迎えていたジャカランダは、きれいな紫色の花を咲かせていました。
このジャカランダには“ 雄しべだったもの( 仮雄ずい)”があるんですよ。
「雌しべのように大きく進化して、毛のようにフサフサとしたもので、虫を引き寄せているのかもしれません」と長谷川さん。
植物も知恵と工夫で進化を続け、この地球上に存在し続けているのですね。
こうした話を聞くと、好奇心が大いに刺激されますね!
 
 
 

瀬戸内海の多様な命に学ぶ

第48回特別展『瀬戸内海の自然を楽しむ』が、7月15日(土)から10月15日(日)まで大阪市立自然史博物館で開催中です。今回の特別展では、瀬戸内海の環境とそこに暮らす多様な生き物たちにスポットを当て、豊富な展示でその魅力を伝えています。2012年から5年という歳月をかけ、瀬戸内海の博物館や水族館などと連携し、丁寧に観察・調査した成果かを見学することができます。
展示を開催するまでには、こうした地道な努力が必要なのですね。
外海から切り離され、一年を通して波の穏やかな瀬戸内海。
700を超える島々に、海峡、複雑な海底地形、そしてそれらが生み出す潮流が、多くの命を育んできました。
展示では、こうした瀬戸内海の豊富な恵みを受けて暮らしてきた人々の様子も伝えています。
 

豊富な資料から学んで楽しいイベントにも参加!

今回の特別展は、環境について深く考える良い機会になります。
人々の暮らしの変化や開発によって消えてしまった風景について、貴重な資料を目にすることもできるからです。なぜ環境が変わってしまったのか、考えたことなどをまとめてみるといいですね。
また、特別展の期間中は、瀬戸内海に関連するイベントもたくさん企画されています。
特に展示の担当者が解説を行う『ギャラリートーク』は、植物、地質、魚類など毎回テーマが異なります。
中学生以下は特別展の観覧料が無料なので、いろいろな専門家の話を聞いてみましょう! 
他にも、魚や貝の漁について楽しく学べるワークショップなど、皆さんの好奇心を刺激するイベントがいっぱいです。自由研究のテーマ探しにもピッタリ。ぜひ訪れてみましょう。

 
 
 

 

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