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関の国の王様は、隣の塾の国へ使者を送ろうとしています。
使者は、暗号を正しく読み解き、味方の兵士たちがいる道を通って行かねばなりません。
誤った道を通ってしまうと、いじわるな兵士に見つかって捕まり、塾の国の王様に「この者は、王様の命を狙っています」と嘘の報告をされてしまいます。 暗号の返り点を正確に読み、迷路を通って正しい読み下し文を完成させましょう。

 

『老子』の中でも特に有名な部分です。正しい読み下し文は、
①上善ハ水ノ若シ。
②水ハ善ク万物ヲ利シテ争ハズ。
③衆人ノ悪ム所ニ処ル。
④故ニ道ニ幾シ。
⑤ 夫レ唯ダ争ハズ。
⑥故ニ尤 とが メ無シ。となります。

返り点や置き字に注意して、正しい読み下し文を手に入れることができましたか?
では、日本語訳を見てみましょう。「上善」は「最上の善」の意味です。

①最上の善とは、水の流れのようなものだ。
②水はあらゆる物をよく潤すが、他のものと争わない。
③そして、大勢が嫌う所(=低い所)へと流れていく。
④だからこそ、水は、私が理想とする道の在り方に近いのだ。
⑤人も、ただひたすら他にへりくだって、争わないのがよい。
⑥そうすれば、災難も起こりようがない。
水と同じように低い位置にいれば、他人と争うこともなく、しかもたくさんの人に恵みを与えることができる。
このように、老子はしばしば聖人の在り方を水に例えています。
老子や孔子、李白や杜甫など、よく出題される漢文・漢詩については、それぞれ人物像を簡単に把握しておくと親しみが持てますよ。さらにじっくりと漢文を味わいたい人、高校生の皆さんは、屈原(『漁父ノ辞』)や陶潜(『桃花源ノ記』)の文章にも繰り返し触れてみるといいですよ!


 

老子ってどんな人?

老子は書物『老子』を書いた人だと伝わっていますが、不明な部分も多く、実在したのかどうかもはっきりとしません。
『論語』に出て来る孔子と同じく、春秋時代を生きた人物だと考えられています。
 
書物『老子』では、理想的な国家の在り方を「小国寡民」と表現しています。
小さな国で、少ない人民が自給自足の生活をすることを意味しています。
便利な道具や武器があっても使うことなく、自分の国の中で満足している状態を理想とする考え方です。
政治腐敗や戦争に悩まされ続けた時代に、牧歌的な社会を求めた人物の姿を思い浮かべることができます。
 
他にも、「無為自然(作為的なことはせずに、すべてを成し遂げていること)」や「知足者富(=足ルヲ知ル者ハ富ム。満足することを知っていれば、心が豊かになる)」は、老子の思想として有名です。貪欲に権力ばかりを欲する為政者や政治家たちを諌めるため、老子は“道”を説いたのです。


 
 
 

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