2018年2月号 特集①
世界と日本の主な出来事
アメリカ、シリアを攻撃
4月6日、アメリカは中東の国シリアへミサイルを撃ち込みました。アサド大統領率いる政府軍が、猛毒のサリンを使った化学兵器で反政府勢力を攻撃したことに怒ったからです。シリアは、政府、反政府勢力、過激派組織「IS(イスラム国)」が入り混じって争い、今も混乱が続いています。
マクロン新仏大統領が誕生
フランスでは大統領選挙の決選投票が5月7日に行われ、マクロン氏が新しい大統領に選ばれました。39歳、フランス史上最年少となる大統領の誕生です。また、韓国では5月9日に大統領選挙が投開票され、最大野党「共に民主党」の文在寅氏が当選しました。
PKOの引き揚げが完了
PKO(国連平和維持活動)のため南スーダンに派遣されていた日本の自衛隊が、5月27日に引き揚げを完了しました。2016年末には、離れた場所にいるPKOや民間NGO職員などを、武器を持って助けに行く「駆けつけ警護」の任務が追加されていましたが、一度も行使することなく引き揚げとなりました。
「パリ協定」の離脱を表明
アメリカのトランプ大統領は、6月1日、地球温暖化を防ぐ国際的な取り組み「パリ協定」から離脱すると表明しました。アメリカは、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスを世界で2番目に多く排出している国です。また、アメリカ第一主義(アメリカ・ファースト)を掲げるトランプ大統領は、就任直後の1月に、自由貿易を推進する環太平洋パートナーシップ協定(TPP)からの脱退も正式表明しています。